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淑女的浪漫風

淑女のあれこれ



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戸田氏共伯爵夫人極子

戸田極子

戸田氏共伯爵夫人極子
岩倉具視 娘
1887年(明治20年頃)

英語とダンスが得意だった極子夫人は、鹿鳴館の花と呼ばれた貴婦人たちの一人でした。

無類の女好きと評判の伊藤博文は、自身で主催した仮装舞踏会の日、彼女を裏庭に連れ込んで乱暴しようとしたとかで、当時の一大スキャンダルになりました。

お写真で見ると、鳩胸の健康そうな女性ですね。
着物姿の女性ばかり見ていた日本の男性にとって、胸の盛り上がりを強調するドレスの胸元は、ちょっと刺激的だったのかもしれません。



 


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髪型を自由に

束髪錦絵

大日本婦人束髪図解
これは三枚続の錦絵になった、言わばヘアカタログです。

1885年(明治18年)婦人束髪会が結成され、新しく楽な髪型を提唱し始めました。
曰く「~血液の循環を良くするが故に頭痛或はめまひ等の患を除くに至ること疑ひなし……」

女学生には、三つ編みにしてまとめ、花かんざしやリボンで留めるマーガレットと言う髪型が人気を博し、家庭婦人にはイギリス巻という髪型が人気だったそうです。
髪結いに行かなくても、自分で手軽にまとめられるのは魅力だったのでしょう。

ちなみに私の母は、子供の頃、年配の芸者さんが髪を下ろしたところを見た事があるそうで「頭のてっぺんが薄かった。やっぱり、日本髪って頭皮に負担がかかるのよ」と言ってました。

日本髪だと、前髪を上げないのは幼い少女だけでしたが、新しい髪型の流行で、前髪パッツンという形も流行りました。




左の若い女性は、襟元に星の柄を散らしたスカーフ(?)を巻いてオシャレ。
ただ、この当時人気のあった髪型も、時代につれて変遷して行く運命にあります。


 



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石光真清の手記





また国営放送で、司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」が放映される季節となりました。
日露戦争を背景に明治の日本人の生き様が描かれ、とても面白く、人気のある番組だと思います。

「坂の上の雲」の主人公である海軍の秋山真之氏は、見た目も立派で高名ですが、他にも日露戦争の頃、生死を賭けた戦いをした人たちは数知れず。

この「城下の人」は石光真清(いしみつまきよ)という陸軍の軍人の手記を、お身内の方がまとめて出版したものです。
石光真清の名前は、あまり有名ではありませんが、戦時下の大陸で諜報活動に従事した傑物で、手記は全四巻あり、その人生はまさに波乱万丈。

第一巻である、この「城下の人」は、彼がまだ幼い頃起きた、西南の役や神風連についての思い出などから始まり、作者の記憶力と感性の豊かさに驚かされます。

戦争や軍人に興味の無い方でも、歴史や風俗に興味のある方には、とても面白い本だと思いますよ。
ちなみに、私がこの作品を知ったのは、NHKラジオで放送されていた、文学の朗読でした。

とても面白い内容なので、BSでドラマになったそうですが、見たこと無いんですよねぇ(主演は
仲村トオルさん)。



 

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「朝粧」の裸婦にびっくり

ビゴー漫画集

ビゴーの漫画集"Shocking au Japon"より

黒田清輝の描いた「朝粧」(1893)は1895年(明治28年)第四回国内勧業博覧会に出品され、裸婦像を公の場で見る経験のなかった日本人に、一大センセーションを巻き起こしました。

フランス人の漫画家ビゴーは、裾をお尻まで捲った女性が恥ずかしそうに裸婦像を見ている様子を、風刺を込めて描いています。

彼にしてみれば、褌一丁で仕事をする男たちや、銭湯に行けば気後れすることも無く、三助に体を洗わせる女たちが、こんな絵を恥ずかしく思う方が不思議だったのでしょうね。


白黒ですが、本物の「朝粧」は「つづき読む?」をご覧下さい。





 

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・・・つづき読む?



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公爵近衛篤麿夫人貞子

近衛貞子

公爵近衛篤麿夫人貞子(明治20年頃)
侯爵前田利嗣妹


1884年(明治17年)華族令が発布され、公卿大名以外にも、維新で活躍した元勲功臣がその栄に預かることとなりました。
ちなみに公爵家は五摂家、将軍家、岩倉、島津(久光、忠義)、三条、毛利の11家です。

上の貞子さん(貞という表記もある)は、前回ご紹介した加賀百万石前田家のお姫様です。
おすべらかしの平安朝の装いが、いかにもお姫様ですね。

近衛篤麿公爵の後妻(前妻は実姉)に入ったものの、篤麿氏は42歳にして病死され、多額の借財が発覚したとかで、公爵家とは言え内情は大変だったのかもしれません。

近衛文麿氏は亡き姉の息子で、彼女はやはり甥より実子が可愛かったらしく、後年彼女が実母ではなく、自分を疎んじていると知った文麿氏は、その事でずいぶん苦悩されたようです。
この辺りは、庶民もやんごとなき方達も同じですね。




 

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