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芥川賞を取らなかった名作たち

先日、2011年度下半期の芥川龍之介賞が発表されましたね。

この賞、もともとは純文学の新人作家による中短編から選考されるという性格のものでしたが、今はとても新人とは言えない中堅作家のものも含め、幅広く選ばれているようです。
作家の年齢も10代から60代まで網羅していますので、芥川賞は若い作家のものということはありません。

私は一時、50代で芥川賞を取った米谷ふみ子さんの作品を良く読みました。
作風というよりは、アメリカで絵を学ぼうと留学した女性がユダヤ系の脚本家と結婚し、二人の息子さんに恵まれるも下の子が自閉症児で、日常的に起こる様々なトラブルに打ちのめされながらも逞しく生き抜く、という内容に興味を持ったからです。

賞を取った作品は「過ぎ越しの祭」というタイトルで、作者の私小説と言っていいかと思います。
過越しの祭 (岩波現代文庫―文芸)

ちなみに、米谷さんのユダヤ系アメリカ人の夫は、ジョシュ・グリーンフェルドさんという方で、往年の名画「ハリーとトント」の脚本を手がけた方です。
ハリーとトント [DVD]

芥川賞を取ったあとも、彼女は精力的に本を出されましたが、この賞を取れば作家として将来安泰かというとそうではありませんし、また取らなかったから作家として劣っているということもありません。

「芥川賞を取らなかった名作たち」という本がありますが、巻末に第一回から第139回(平成20年上半期)までの、芥川賞候補作の一覧が載っていて、これがなかなか面白いんですよ。
既に有名人気作家なのに、候補にしか上がらなかった方や、受賞しているのに、これはどなた?という、あまりメジャーとは言えなくなってしまった方も。

昭和50年代後半、何度も候補に上がりながらも受賞に至らないまま自死された、函館出身の佐藤泰志さんの名前もあります。
彼の作品は、一昨年有志により「海炭市叙景」として映画化されました。
それをきっかけに、氏の絶版になっていた作品が次々と刊行されています。
ご家族も嬉しいことでしょう。
海炭市叙景 (小学館文庫)

純文学は売れないと言われますが、それでも百年連綿と読み継がれるのは、純文学ではないかと思います。見返りの少なさに絶望し、筆を折る方も多いと思いますが、良い作品はどこかで誰かが支持してくれるのではないでしょうか。
経済的な見返りについては、何とも言えませんが……。







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