淑女的浪漫風

實を結ぶ花洋学に心ざし

「今様柳語誌」明治２１年　水野年方画


鹿鳴館時代の最先端を行く女性の装い。
スタイルだけではなく、積極的に学問も西欧に学ぼうと志す、進歩的な都会の令嬢です。

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居間よりもお髪の塵を拂ふ役

「今様柳語誌」明治２１年　水野年方画

こちらも当時の社会に見られた、ある階層の女性を描いたもの。
立膝に長キセル、きっぷの良いお姐さんですね。
彼女の旦那さんは、彼女に対し、おさんどんより、身奇麗にして自分のお世話をしてくれることだけを望んでいたのでしょうか。

「権妻」とは、お妾さん、二号さんの事ですが、この当時は、ある程度社会的地位や財産がある男性が、本妻以外に女性を囲うのは割りと許容されていて、またお妾さんといえども妻に準ずる権利は主張できたようです。
（勿論、修羅場になることも多かったようで）

日本において、一夫一婦制は意外と歴史が浅いんですね。




 

裁縫も上手に父母の仕つけがら

「今様柳語誌」明治２１年　水野年方画


当時の社会階層を代表する女性像を現したもの。
こちらは針仕事にいそしむ、豪商のお嬢様です。
艶やかな着物と屈託の無い笑顔が、彼女達のイメージだったのでしょうか。

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今年は大判のショールやストールが流行のようで、可愛らしいのやエスニック調、豪華なタイプ、様々なショールが街を行く女性の肩を包んでいます。

さて、このショールですが、明治２０年（１８８７年）頃、大流行したそうです。
洋装より着物の方が多かった時代ですので、どちらかと言うとコートのように、膝下までスッポリ覆う長いものが主流のようですが、暖かそうですね。

歴史もファッションも繰り返すようです。
勿論、テイストはかなり変化しますけれど。


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