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淑女的浪漫風

淑女のあれこれ



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桜餅の季節

まだまだ雪も多く、なかなか春を感じられない北の国ですが、風だけは春一番かと思うくらい勢いがある今日この頃です。
寒くってもう、外を歩いているだけで鼻水でそう…。

桃の花など、花屋さんの店先でしか見ることは出来ませんが、お菓子屋さんの店頭には春らしく、ピンクやうぐいす色の美味しそうなものがたくさん並んでいます(^o^)

桃の節句を控えて、あちこちで桜餅や雛あられが売られていますが、私は道明寺粉の桜餅が好きです。
ピンク色の薄い皮で餡を包んだタイプの桜餅は食べた事がありませんが、あちらも美味しそうですね。
あの桜の葉の香りと、意外に濃い塩味がベストマッチで(゚д゚)ウマー。





桜の葉を塩漬けにした先人は、エライな~と思います。
材料さえ揃えれば、ご自宅でも作れそうですよ。餡を粒餡にしても美味しそう。




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ノラや

今日は、2月22日なので「猫の日」なのだそうですね。
どこかで、何かイベントでもあるのでしょうか?

「猫の日」にちなんで猫の本を一冊ご紹介しましょう。
ご存知の方も多いかと思いますが、内田百閒氏の「ノラや」です。

内田百閒は、黒澤明監督作の映画「まあだだよ」に取り上げられた、夏目漱石門下の気難しい文豪ですが、自宅の庭に遊びに来るようになった野良猫の母子の子供のほうが、すっかり奥様になついてしまい、乳離れした後は、この文豪の家で、まさに猫かわいがりされて暮らすことになります。

百閒先生は、野良猫だから「ノラ」と、この雄の子猫に名前を付け、最初は食べ残しの魚の頭などをくれていたのが、その餌は次第に贅沢に変わり、チーズになり、鯵になり、鮨屋の玉子焼き、プリンとエスカレート(笑)

そしてすっかり百鬼園(内田百閒邸)でぬくぬくと暮らしていたノラですが、二度目のサカリを迎えた時、外へ出たっきり戻らなくなります。

ノラがいなくなった淋しさと心配で、百閒先生は狼狽し涙を滂沱に流し、新聞に尋ね猫の広告を出し、外国人に保護されているかもと、英語でも告知を出し、ノラやノラや、と呟きながら毎日を泣き暮らすのです。

この辺り、読んでる方も泣き笑いです(>_<。) 電車の中などでは、読まない事をオススメします。

その後、百閒夫妻は、ノラの事は諦めはしないものの、ノラに良く似た若い雄の野良猫の面倒をみるようになり、彼は「クルツ」と名付けられました。
このクルツも、鰈の刺身なんかを頂けるようになるんですよ。贅沢なぬこだ。

そしてクルツとも、いつかは別れが来るのでした。
この作品は、日本で初めてペットロスを赤裸々に記した本なのではないかと思います。

百閒先生の弟子たちは、いつもは厳しい先生が、野良猫がいなくなった事で毎日泣いているという事実に、びっくり仰天したみたいですね。
猫好きの方には、是非一度お読みいただきたいと思う本です。

ところで、このノラとクルツ、しっぽの長さや形については細かく描写されているのですが、普通目に付く、彼らの毛色などについては何も書かれていないんですよね。

わざわざ書くまでもない、日本猫らしい猫だったとしたら…ブチかサバトラかなぁ、なんて思うのですが、どうでしょうか?


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蜻蛉日記

蜻蛉日記解説


この本は、アテネ文庫という大変薄い文庫本で、戦後の紙の無い時代に、文化芸術などについての本を沢山発行していた中の一冊です。表紙のデザインがステキなので、古書店でジャケ買いしました。

私の持っているのは、古典解説シリーズ、蜻蛉日記の解説書です。
教科書を斜め読みするだけでは分からなかった、女心の複雑さを懇切丁寧に読み解いてくれています。


「蜻蛉日記」というと、多分高校の古典の授業でさらっと触れるくらいで、内容についてはあまりご存知無い方も多いと思うのですが、作者は藤原道綱母と言い、藤原兼家の妻の一人で、和歌に優れ、大変才色兼備な方だったそうです。

この作品は後の女流文学にも大きな影響を与えた、回想形式の日記文学なのですが、書かれている事は、折々の生活と、和歌、そして夫である兼家に対する恨みつらみに満ちています(>_<)

なんと言うか、元祖ツンデレって感じですかねぇ。

二十歳前後の頃、当時二十六歳の青年貴公子兼家から贈られる熱烈な文にはツレナイ返事。
周りのとりなしもあり、ようやく結婚したものの、当時は妻問い婚の上、兼家の妻や女は複数いるので、なかなか自分の元へ訪れてはくれない。

毎日毎日、今日は兼家が来てくれるかと期待しているのに、いざ「今晩都合はどうか?」と打診されると、へそを曲げて返事も出さない。

やっと兼家が訪れると、やれ忙しいとか具合が悪いと言って相手にせず、その意固地さに兼家が根を上げて退散すると、また気持ちは一転して「今日は来るかしら、今日はどうかしら」と身を揉んで嘆くさまは、ああ、この人の不幸は自らの中に有るのねぇ、と変にしみじみしてしまいます…。

兼家の愛人の一人が、彼の寵愛を失って凋落しているという話しを聞いた時、彼女は「自分よりもっと悲しんでいるかと思うと、胸がすっとする」と言い放ち、少し怖いです。

何とも、女の情念が渦巻くと言う点では一読の価値がある日記文学ですよ。
そして彼女の妹の娘は「更級日記」を書いた菅原孝標女ですが、彼女は十三歳から五十二歳くらいまで日記を付けていました。
これもちょっと凄いですね。血筋というものでしょうか。




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押絵雛

江戸川乱歩の小説に「押絵と旅する男」という作品があります。
これはある男性が、押絵のモチーフである美しい女性に恋焦がれるというお話なんです。

「押絵」というと、羽子板の押絵くらいしかイメージが浮かばない方も多いと思いますが、昔はけっこう押絵で作った武者絵を額に入れて飾っているお宅や、趣味で作られる女性が少なくありませんでした。

季刊銀花の第五十号(昭和57年6月)に、こんな記事がありました。

幕末に生を受けた、津山(現在の岡山県)第一の呉服商「錦屋」の跡取り娘、豊さまは、押絵に夢中になり、京都から人形師を招いてご指南を受け、お家のご女中みんなに手伝わせて、押絵の雛人形を作られたそうです。

押絵雛


かなり立体的な出来栄えですねぇ。そして凝った造形です。
やはり、キットで売られているものとは違います。
お家が呉服商という事もあり、使用される布も豪華だったようです。

押絵の作り方が、今ひとつ良く分からないのですが、型紙など、細かなものも残されていました。

押絵型


豊さまは300体以上の押絵のうち、大半は人に差し上げるなどして、今、ご生家に現存するのは100体くらいとのこと。

手芸店などで売られている縮緬の古裂などは、ほんの小さな大きさのものでも、そこそこのお値段がするものです。

日本に住んでいるのに、日本的な趣味に手を出そうとすると、どうもそれらは日本人にあまり人気が無く、またコスト的に高く付くのは、どうにも妙だと思う如月の午後でした。





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お雛様

昨日からの人形繋がりですが、そろそろ日本の人形を取り扱うお店が、一年で一番お忙しい日を迎えようとしていることでしょう。

三月三日、桃の節句の雛祭り。映画「夢」のお雛様は幻想的でしたっけ。

私の母は、子供のイベントに興味の無い人だったので、家に雛人形は有りませんでした(´;ω;`)
なぜかフラメンコ人形は有ったのに…。

数件隣に住んでいた従姉妹の家には、その家に古くから伝わる(多分幕末くらい)アンティークな八段飾り(うろ覚え)があったので、何回かそれを見に遊びに行ったものです。

古いお雛様は、装束の色も褪せて壊れているものもあり、見様によっては怖いようなところもあったのですが、今のものと違い、豪華な冠を付けていましたね。

こんなの  


私は古びたお雛様も、小さな調度品も、すごく面白いと子供心に思っていたのですが、従姉妹は人形には全然興味が無いようでした。
まぁ、小さい子は、新しいリカちゃん人形なんかの方が好きですよね、普通は。

もう八段飾りのお雛様が欲しいとは思いませんが、時々ああいう人形を自分で作れたらいいのに、と思うことがあります。
いきなり難しいのは無理なので、キットになっている木目込み人形なら作れるかもしれません。




↑なかなか可愛らしく、ステキですよね。お子様より、年配の女性に喜ばれそうです。

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・・・つづき読む?



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